宮城ブロック協議会

防災減災プラットフォーム

地域の取組み

片平地区まちづくり会 防災活動

  • 今野 均
  • 2020/9/14
  • ■町内会の魅力・特色
    片平地区は仙台中心部に位置し、青葉通りから広瀬川、東北大学片平キャンパスを含む地区で約5000世帯、1万人が住み、地区内には広瀬川、瑞宝殿など歴史ある街並みに溢れている。
    ・単位町内会→片平地区連合町内会→片平地区まちづくり会と活動の場を拡大
    ・若い世代が多く、子供たちの活動も活発。留学生も多い。

    ■主な防災活動
    今年度は防災訓練や避難訓練を中止としたが、毎年多くの取り組みを実施している。
    年4回の持ち回り研修・懇親会の実施
    近年の代表的な取り組み(抜粋)
    H25年04月 「片平地区まちづくり会」設立総会開催
    H26年10月 SBL養成講座参加開始 (現在14名)
    H27年07月 片平地区災害に強いまちづくり委員会 発足 防災関係はこの組織で活動を展開中
    H28年03月 防災行動マップ(避難版)発行  片平地区防災フォーラム開催  がんばる避難施設の登録開始(8か所)
    H28年04月 片平地区避難所運営マニュアル 設定
    H28年07月 片平子どもまちづくり隊 発足 ★H28年度 内閣府→地域防災計画モデル事業 展開
    H29年02月 防災行動マップ(避難英語版)発行
    H29年03月 第1回防災宝探しゲーム 開催
    H29年09月 防災行動マップ(運営版)発行
    R01年06月 第1回豪雨災害対策防災訓練実施
    R01年11月 世界防災フォーラム→ブース展示並びに防災宝探しゲームの実践

    ■町内会における防災の課題
    1、地震災害
    (1)家屋倒壊、塀倒壊、電柱や自販機等の倒壊、崖崩れやそれに伴う河川の堰き止めによる川の氾濫
    (2)津波による河川逆流
    (3)下水管損傷による内水発生事故
    (4)原発事故による放射能汚染被害
    (5)マンション屋上水槽の水漏れ事故やガラス等の落下物の事故
    (6)長町断層や向山断層などの直近の段丘崩壊による内陸型地震が発生した場合の対応
    2、暴風雨災害(世界的な温暖化で発生している異常気象災害などが懸念される)
    (1)河川氾濫、崖崩れ、電柱などの倒壊、大木の倒木
    (2)災害時要援護者の対応
     ①事前情報の細密化→アラートシステムの導入
     ②避難誘導する支援者の確保
    (3)内水問題
      仙台市中心部の下水道が片平地区を経由して海沿いの下水処理施設に排出される仕組みになっているが、最近の大雨災害で
      容量をオーバーし、マンホールから吹き上がる現象が起きている。
      市内中心部の下水道の大半は合流式のため特に問題視している。
    3、発災時指定避難場所開設した場合の閉鎖の見極め

    ■行政への希望・要望
    1、SBLの要請を引き続き実施してほしい
    2、仙台市中心部の下水道整備事業(合流式→分流式)に取り組み実現してほしい。

    ■コロナ禍での防災活動の取り組み
    1、防災マニュアル関係を見直し、運営者による確認訓練を実施予定
     但し、マニュアル化できていない状況の中で災害が発生した場合には避難所開設は行うとの通達は出した。対応は暫定的に実施する予定
    2、検温実施のための非接触式体温計や消毒液の準備は実施した。

    ■コロナ禍を経て、今後の町内会での新たな対応策など検討案について
    1、避難所運営マニュアルの見直し(R2年10月末目標)
    2、防災行動マップ(避難版、運営版)の見直し(R2年10月末手書き修正版発行、R3年03月末正式版発行)
    3、改訂版に基づく運営者の確認・実施訓練を開催予定

    ■新型感染症対策について行政への要望
    1、対応策の指針を示してほしい
    2、指定避難所並びに補助避難所への感染対応機材・備蓄品の設置